町工場の3代目・ボンクラ社長のブログ

町工場の3代目社長と等身大の自分

ボンクラと従業員

私の会社の従業員は変わり者が多いんですよ。


ベトナムから来た技能実習生のLさんという人がいるんですが、この人がとても優秀で(私の会社にはベトナム人技能実習生が二人います)仕事も一生懸命なのでみんなにとても好かれているんですよ。
彼ももう一人のベトナム人技能実習生と同じでベトナムの大学を出て、就職して結婚し子供もいるのですが、自身のスキルアップの為に技能実習生として私の会社で3年間働くことになり、1年半が過ぎたところなんですよ。


もう一人のベトナム人技能実習生のHさんと同じくらい日本語も喋れて文化にも慣れてきている為、コミュニケーションに困ることは無いんですよ。


前のブログでも書いたのですが、私の会社では昼休憩の1時間と午前午後に10分の休憩があるのですが、コロナ以前から仕事で手が汚れるので従業員一同、手洗いは徹底しているんですよ。


今日もいつも通り12時に昼休憩のチャイムが鳴ったので、みんな手洗い場に直行するのですが蛇口は6つあるんですが感覚が狭いのとちょっとした荷物がある為、2人ずつ手を洗っていたので私は順番待ちしていたんですよ。
ちょうどベトナム人のLさんの次に並んでいたんですが、


ベトナム人のLさん『ボンクラさん、先どうぞ。』
私『いえいえ、順番ですから大丈夫ですよ。』
(そんな気を使わなくてもいいのに)


ベトナム人のLさん『いや。先に行ってください。』
私『Lさん。そんな気を使わなくても結構ですよ。』
(ん?なんかこのやり取りよくやってるな。)


頑なに私に順番を譲ろうとするので、先に行かせていただき手を洗っていたんですよ。
で、当然私の横が空くのでベトナム人のLさんが隣に来るものと思っていると、もう一人のベトナム人のHさんに譲って私の後ろに並んでるんですよ。
でも、その後ろにも人は並んでるんですが、その人たちには譲らないんですよ。


何かあるな!
そう確信した私は手を洗い終え、ベトナム人のLさんが手を洗っているのを観察していたんですよ。


ベトナム人のLさんが蛇口に手をやった時、私はすべてを理解したんですよ!


私はちょっと冷え性?な為、いつもお湯で手を洗うんですよ。
(女子かっ‼)
ただ、私の会社のお湯はなかなか温まらないので手を洗い終えるころにちょうど温かくなるんですよ。
ベトナム人のLさんはそれを分かっている為、私に冷たい状態から温かい状態にさせて、自分は最初からお湯を使えるように、私の次に手を洗うようにしていたんですよ!


考えてみれば、私がベトナム人のLさんの後ろにいるときは必ず譲ってくれていたんですよ!


もちろん、私はベトナム人のLさんを問い詰めましたよ。
(これは有名な話なのですが、私は自他ともに認める器の小さい男なんですよ!)


ベトナム人のLさん『えへへ~(笑)』
ですって!かわいいですよね。


もういいです。
さすがに自分が恥ずかしくなってきたので、この辺にしときます。


結論、『家族に会いたいです。』と話す彼を見ていると胸が痛くなるのですが、あと1年半で彼がいなくなると思うと寂しくて、私は胸が熱くなります。というお話です。

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