町工場の3代目・ボンクラ社長のブログ

町工場の3代目社長と等身大の自分

ボンクラと従業員

私の会社の従業員は変わり者が多いんですよ。


昨今コロナ問題で暗い話題が多い中、わが社の極上のエンターテイナー”K課長”は今日も笑かしてくれるんですよ。


K課長は関西でも方言がキツいと言われる地域に住んでいるんですよ。
(生まれも育ちもその地域で、他では生活したことがないんですよ)
なのでK課長と会話をしていると、K課長の個性も相まってなかなか変わった会話になるんですよ。


私の会社では、昼食はみんな同じ弁当を取って食べるのですが、K課長はいつも何かケチをつけたり感想をのべるんですよ。
(いちいちでかい声なんですよ)
K課長『今日のこの”やわっこい”の美味しいな!』
みんな『・・・』
私『やわっこいの?』
K課長『この”やわっこい”唐揚げみたいなやつ美味しいでんな!言うとるんですわ!』
みんな『・・・』
私『え~訳すと、この柔らかい唐揚げのような食べ物美味しいですね。ってことですね。』
K課長『そう言うてますやん。』
私『柔らかいを”やわっこい”って言うんですね。』
K課長『えっ?じゃあ何て言うんですか?』
私『いや、さっき柔らかいって言いましたやん!』
K課長『・・・』
私『ちなみに、”唐揚げのようなやつ”ではなく、これは唐揚げです。』
K課長『黙って食べてください。』
私『・・・。』
だいたい、毎日昼食時はこんなやり取りがあるんですよ。


昼にそんなことがあった後、現場で私がK課長の膝の皿の方を殴って”膝カックン”をしていたんですよ。
(状況が解りずらかったらすいません)
K課長『そっちから”膝カックン”できたら大怪我ですよ。』
私『(笑)』
(もちろん仕事中)
私『くらえ!膝カックン!』
次の瞬間、K課長は私の拳に膝を突き出すようにしてきたんですよ。
でも立っている状態で膝を曲げたので、私の拳は曲げた膝ではなく元々膝があった位置に来た太ももを殴ってしまったんですよ。
K課長『ぎゃー!』
私『すいません。大丈夫ですか?』
K課長『”ももうり”が~!・・・いたい~!』
私『えっ”ももうり”って何ですか?』
K課長『んっ?”ももうり”は”ももうり”ですやんか!』
私『”太もも”の事を”ももうり”って言ってるんですか?』
K課長『じゃあ他に何て言うんですか?』
私『いや、太ももって言うてるじゃないですか!むしろ太ももって言うんですよ。』
K課長『・・・いや、仕事してください。』
私『・・・はい。”ももうり”殴ってしまってすいませんでした。』
とまぁ、自分の周りが世界の全て!みたいな人なので、こんなやり取りもしょちゅうです。


そして、仕事終わりに
私『K課長は歌が上手ですし、よく知っていますよね。』
K課長『ありがとうございます。』
私『ヒップホップとかは歌わないんですか?』
K課長『いや~、僕は”リズムギャグ”は苦手なんですよ。』
私『・・・”リズムギャグ”?』
K課長『そうそう、あの”リズムギャグ”って難しいですよね。』
私『えーっと。ラップの事を”リズムギャグ”とおっしゃってるんですか?』
K課長『いやいや。他に何て言うんですか?』
私『ラップとしか聞いたことないのでわかりません。』
っと、こんな感じのマイワールドを日々展開しているK課長なのでした。


今週は今日で仕事納めです。
来週もまた楽しい工場ライフを満喫したいと思います。


結論、K課長は世界中のヒップホップ好きに命を狙われることになった。というお話です。

ボンクラと従業員

私の会社の従業員は変わり者が多いんですよ。


M工場長はとても面白く、いつも話の中心にいる人なんですが、ブログに書いて世間様に見ていただくとコンプライアンス的に問題がある発言が多いので、なかなかここに書けないんですよ。


今日の朝、急いで私のところに来たんですが、


M工場長『昨日は本当に助かりました!ありがとうございます!』
私『・・・はぁ、それはなによりです。』
(昨日、何かM工場長の手伝いしたかな?)


M工場長『いや~、あそこで助けてもらえるとは思わなかったのでびっくりしました。』
私『・・・はぁ、それはよかったです。』
(なになに?そんな感謝されることした?)


M工場長『流石はボンクラさんですよね!たよりになるわ!』
私『・・・はぁ、なんかそこまで言われると照れますね。』
(え~、なんのことやろ?逆に怖くなってきた!)


M工場長『まさか、地球を救ってくれるとは。』
私『また、そんな大げさな。夢でも見てたんちゃいますか?』(ニヤニヤ)
(ここまで来ると悪い気はしないな。)


M工場長『はい。夢の話です。』(真顔)
私『・・・。』(真顔)


M工場長『あそこで、ボンクラさんが地面を叩き壊してくれたおかげで、俺は・・』
私『ちょっと待ってください。・・・夢の話?』
(うそやろ?)


M工場長『はい。夢の話ですけど、何か?』(真顔)
私『・・・。』(真顔)


えー歳したおっさんが真顔で夢での出来事で感謝してきているわけですよ。
もう怖くなってきたので走って逃げました。
(とんでもないスピードで追いかけてきて、全然面白くない夢の出来事を語って仕事に戻っていきました。それを見ていたK課長はビビって震えてました。)


これ以外にM工場長ネタはメチャクチャあるんですが、かなり下世話な下ネタか人間性を疑うような内容なのでこのクオリティのネタを今後も希望する次第です。
(ちなみに私がブログをしていることは従業員の何人かは知っているのですが、内容も名前もどこのブログかも頑なに話していないので誰も見ていないんです。)


結論、M工場長はどうしようもない人だ。というお話です。

ボンクラと従業員

私の会社の従業員は変わり者が多いんですよ。


ベトナムから来た技能実習生のLさんという人がいるんですが、この人がとても優秀で(私の会社にはベトナム人技能実習生が二人います)仕事も一生懸命なのでみんなにとても好かれているんですよ。
彼ももう一人のベトナム人技能実習生と同じでベトナムの大学を出て、就職して結婚し子供もいるのですが、自身のスキルアップの為に技能実習生として私の会社で3年間働くことになり、1年半が過ぎたところなんですよ。


もう一人のベトナム人技能実習生のHさんと同じくらい日本語も喋れて文化にも慣れてきている為、コミュニケーションに困ることは無いんですよ。


前のブログでも書いたのですが、私の会社では昼休憩の1時間と午前午後に10分の休憩があるのですが、コロナ以前から仕事で手が汚れるので従業員一同、手洗いは徹底しているんですよ。


今日もいつも通り12時に昼休憩のチャイムが鳴ったので、みんな手洗い場に直行するのですが蛇口は6つあるんですが感覚が狭いのとちょっとした荷物がある為、2人ずつ手を洗っていたので私は順番待ちしていたんですよ。
ちょうどベトナム人のLさんの次に並んでいたんですが、


ベトナム人のLさん『ボンクラさん、先どうぞ。』
私『いえいえ、順番ですから大丈夫ですよ。』
(そんな気を使わなくてもいいのに)


ベトナム人のLさん『いや。先に行ってください。』
私『Lさん。そんな気を使わなくても結構ですよ。』
(ん?なんかこのやり取りよくやってるな。)


頑なに私に順番を譲ろうとするので、先に行かせていただき手を洗っていたんですよ。
で、当然私の横が空くのでベトナム人のLさんが隣に来るものと思っていると、もう一人のベトナム人のHさんに譲って私の後ろに並んでるんですよ。
でも、その後ろにも人は並んでるんですが、その人たちには譲らないんですよ。


何かあるな!
そう確信した私は手を洗い終え、ベトナム人のLさんが手を洗っているのを観察していたんですよ。


ベトナム人のLさんが蛇口に手をやった時、私はすべてを理解したんですよ!


私はちょっと冷え性?な為、いつもお湯で手を洗うんですよ。
(女子かっ‼)
ただ、私の会社のお湯はなかなか温まらないので手を洗い終えるころにちょうど温かくなるんですよ。
ベトナム人のLさんはそれを分かっている為、私に冷たい状態から温かい状態にさせて、自分は最初からお湯を使えるように、私の次に手を洗うようにしていたんですよ!


考えてみれば、私がベトナム人のLさんの後ろにいるときは必ず譲ってくれていたんですよ!


もちろん、私はベトナム人のLさんを問い詰めましたよ。
(これは有名な話なのですが、私は自他ともに認める器の小さい男なんですよ!)


ベトナム人のLさん『えへへ~(笑)』
ですって!かわいいですよね。


もういいです。
さすがに自分が恥ずかしくなってきたので、この辺にしときます。


結論、『家族に会いたいです。』と話す彼を見ていると胸が痛くなるのですが、あと1年半で彼がいなくなると思うと寂しくて、私は胸が熱くなります。というお話です。