町工場の3代目・ボンクラ社長のブログ

町工場の3代目社長と等身大の自分

ボンクラと従業員

私の会社の従業員は変わり者が多いんですよ。


ベトナムから技能実習生として来ているベトナム人のHさんは、とても優秀な方なんですよ。
ベトナムの大学を出て、普通に就職し結婚して子供もいるのですが、スキルアップの為に技能実習生として私の会社で3年間働くことになったのですが、とにかくまじめで一生懸命な彼は、みんなに好かれているんですよ。


まだ日本にきて1年半程度ですが、会話もある程度は問題ないんですよ。
ただ、ちょっとしたニュアンスの違いで意味の変わる言葉とか、バリバリの関西弁だとかは全然理解できないんですよ。
(私達が、彼の為に”標準語基準で日本語を理解しなさい。”と言っているのも影響しているのですが)


私の会社では、昼休憩以外に午前と午後に10分の休憩があるのですが、今日の午前の休憩の時に手を洗っているベトナム人のHさんに私がワザとぶつかったんですよ。
(いじめとかじゃないですよ)


ベトナム人のHさんは『えっ?』て顔で見てきたんですが、無視してニヤニヤしながら私は手を洗いだしたんですよ。
(ほんとにいじめじゃないですよ)


何を言って来るのかな?と思いつつ、水を流しながら石鹸で手を洗っていると、ベトナム人のHさんは、私が使っている水道の蛇口を閉めて水を止めたんですよ。


んっ?とベトナム人のHさんの顔を見ると、笑いながら『節水です。』と言ったんです。


周りのみんなで大笑い!


賢い彼は、1年半足らずで言葉だけじゃなく、この会社のノリもある程度理解し、うまい返しをしてきたんですよ。



結論、彼はあと1年半ほどすると家族の待つベトナムに帰るのですが、その時が来たら私達みんな号泣すると思います。というお話です。

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